熊本地震に学ぶ

川畑英樹の所属する建設委員会は、平成30年10月、熊本県益城町と熊本市を行政視察しました。

まず益城町では、熊本地震における道路橋梁被害と復興事業について説明を受けました。益城町では復興計画の策定、幹線道路の拡幅、土地区画整理事業などがやっと緒についた段階でした。町役場が被災して使用不可能になり、災害対策本部を別の場所に仮設置して対応にあたったときのようすや、町にかかっていた20の橋がほとんど被災したことなど、担当者から聞きました。

熊本市では、住居等被害と応急危険度判定について視察しました。地震による建物被害が甚大で、応急危険度判定が必要な建物が多かったため、全国から8日間、延べ2,612名の判定士の応援を受け判定を実施したときのようすを聞きました。この中には、調布市職員6名の派遣も含まれます。地震から2か月で判定した建物の数は、30,487棟に上ったとのことでした。

熊本は川畑英樹の郷里です。改めて益城町と熊本市を視察し、地震被害の甚大さ、復興への道のりの長さを再認識しました。地震や大雨、土砂災害など、自然災害は日本中のどこでも起こり得るものです。現実に災害が発生した時、素早く対応するためには、状況に応じたシミュレーションを繰り返し行っておくことが大切です。直下型の熊本地震から学び、今後高い確率で発生が予想される首都直下地震に備えておかなければなりません。