三宅島帰島支援ボランティアに参加
4月17日から23日までの1週間、三宅島の帰島支援ボランティア活動に参加しました。
2000年6月に始まった三宅島雄山の噴火では、全島避難が実施され、島民の皆さんは4年半にもわたる避難生活を強いられました。
ボランティアの仕事は、生活の環境づくりが中心です。せっかく帰島されても、すぐに生活が始められるというわけではないからです。というのも、土地全体が2メートル以上のカヤで覆われ、家の入口がどこなのかもわからないような状態だからです。ボランティアはまず、鎌や鍬などを使い、何時間もかかって刈り進みます。
カヤを除去した後は、元の地面の上に30~40センチも積もった灰の除去作業を行います。灰というと軽いもののように思われるかもしれませんが、ガスをふんだんに吸った粘土が水分を含みながら何層にも重なって積もったもので、重く、べったりとしています。それを土嚢につめ、運び出します。
やっと玄関が開き、引っ越し作業が始まるのですが、4年半も取り残された家財道具が錆びて使えないことや、灰が入り込んでいることもあります。家財道具の搬出・搬入を繰り返し、人が生活できる状態にするまでが、ボランティアに課せられた仕事でした。
作業中にも二酸化硫黄ガス発生警報が聞こえてきました。ガスマスクは必携でした。
ほんとうに貴重な経験をさせていただいたと思います。調布での防災、被災時・被災後の取り組みに生かしていきたいと思います。